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連日多くの観光客が訪れる奈良県庁の1階ロビーで、毎日たかれていたお香が今春、ひっそりと姿を消していた。「おもてなし」の一環として、前知事の時代に始まり9年続いた取り組みだったが、期せずして知事交代のタイミングで撤去された。
奈良公園に隣接する県庁(奈良市登大路町)は、屋上の展望室からの眺望が良いこともあって、旅行者らの人気スポットにもなっている。
県広報広聴課によると、お香をたき始めたのは2014年3月から。平日の開庁時間帯に、1階ロビーで渦巻き型のお香をお皿に入れてたいていた。1日4枚ほど使用、燃え尽きるたびに職員がライターで火を付けていた。
清涼感のある「白檀(びゃくだん)」と重厚で落ち着いた「沈水香木」の香りが混じったお香は、大阪府の老舗メーカーのものだ。費用は年8万円あまり(800枚分)。庁舎管理費の一部として支出されており、議会への提出資料にも、「お香購入費」などといった明確な分類はされていなかった。
なぜ県庁でお香をたき始めたのか。
経緯について、同課は「一般…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル