香水でよみがえる性被害の記憶 男は男子中学生に1万円渡そうとした

 都心の大通りにある大手チェーンのカフェ。30代の男性は早めに仕事が終わり、店に入った。いまから8年ほど前のことだ。

 この後の時間、何をして過ごそうか。そんなことを考えていると、香水のにおいに気づいた。

 子どもの性被害について考える「子どもへの性暴力」企画の第8部で男の子の性被害を取り上げます。事実を知ることが対策への第一歩と考え、記事では被害の状況などを詳しく書いています。

 「うわっ」

 胸がどきどきし、緊張しているのがわかった。

 穴が現れ、中に吸い込まれていくような感覚。男の呼吸と体温が思い出された。コーヒーカップを口に運び、必死で心を落ち着ける。

漂った香水の匂い

 有名なブランドの香水だった。あの日、自分の体から漂っていたのが気持ち悪く、耐えられなかった。

 あの男は「クラブを経営して…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment