石川県の馳浩知事が説明を拒んでいる東京五輪招致の「機密費贈答発言」をめぐり、14日の12月県議会の予算委員会で、質問に立った自民党会派の中村勲県議(82)=7期目=が、連日、議会で追及を受けるこの問題について、「県民には何の得にもならない」「知事はこの話題に時間を割いてはならない」などと発言した。
中村氏は「持ち前のサービス精神があだになったのでは。人間、時に失言もする。サービス精神のある人ほど、失言をしやすいとも言われる」と知事を擁護。「自分を戒めて失敗を糧とし、これまで以上に県政課題に真摯(しんし)に向き合う、これが今の馳知事の目標でありましょう」とも語った。知事に答弁は求めなかった。
中村氏は質問を終えると、審議中の予算委を10分余り抜け出し、傍聴に来た支持者約70人を前に別室で演説。「知事発言に対する質問はもういいんではないか、『やめてください!』とお願いしたいくらい」と述べた。「堂々と馳さんを支えてあげないといけない。逆に言えば、こういうことでつまずいてはいけない」と力説した。
県議会規則では「議員は、会議中みだりに議席を離れてはならない」とある。別の自民党県議が質問しているさなかに、支援者と交流をしていた。
議会中、自身のために離席す…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル