駅前でビートルズを学びませんか――。金沢大学が8月から、市民向け公開講座「ビートルズ大学」をJR金沢駅前で始める。グループの歩みや音楽の背景を、金沢市出身のビートルズ研究家が講義。石川県外からの観光客にも参加を期待するユニークな「大学」だ。
金沢大学がこれまで開いてきた社会人向け公開講座は「大学で教えるような内容を公開する形」(地域共創推進課)が多かった。そこを抜本的に改め、サブカルチャーやスポーツにも枠を広げ、外部講師も招いて始めるのが金沢大学オープンアカデミーの「人生を愉(たの)しむ講座」だという。
その第1弾が、8月3日開講の「ビートルズ大学」だ。講師は地元出身の音楽評論家、宮永正隆さん(59)。トークや活字で展開する評論を「ビートルズ大学」と称し、同名の著作もある。今夏、オランダから故郷に戻ると聞いて講師を委嘱した。
授業は1講義50分。「ビートルズ来日学」「ビートルズのアメリカ制覇」「『抱きしめたい』の衝撃」など6~7講義を終日、毎週土日と祝日に繰り返す。「半年は続けたい」と同課。宮永さんが40年の「研究」で集めたビートルズ直筆サイン、日本公演時に使われた腕章、来日機で配られた記念品の扇子といった「お宝」も展示される。
定員は各講義40人。金沢市広岡1丁目の金沢大学金沢駅前サテライトで開講し、誰でも好きな講義に参加できる。受講料は1講義2千円(税別)。申し込みはビートルズ大学ホームページ(https://www.beatles-daigaku.com)から。問い合わせは金沢大学・地域共創推進課(076・264・5271)。(萩一晶)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル