山形県警は28日、新庄署の30代の男性巡査長が真室川町新町の駐在所で、誤って拳銃の実弾を発射したと発表した。同居の家族1人が軽いけがを負ったが、近くの住民に危害は及ばなかった。捜査関係者によると、巡査長は当時、酒に酔っていたとみられる。
県警警務課によると、27日午後11時5分ごろ、巡査長は同署真室川駐在所2階の居住スペースに拳銃を持ち込んだ際、何らかの理由で誤って引き金を引き、実弾1発を発射した。同居する成人の家族1人がかすり傷を負った。巡査長は直後、自ら署に電話で報告したという。
同課は、巡査長が当時勤務中だったかどうかは「調査中で正確に把握できていない」とした。ただ、県警内部のルールでは、勤務中であれば、居住スペースでも実弾入りの拳銃の操作を許可しているという。
県警では2003年に酒田署、08年に上山署、20年には長井署でも同様の誤発射があった。県警の本間義和警務課長は「今回の誤発射を重く受け止めている。県警として、不必要に引き金に指を当てないようにするなどのルールを再度徹底するとともに、ルールの改善に努めたい」とコメントした。(小川尭洋)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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