京都の朝の住宅街には、思わず二度見してしまう風景がある。
馬のパトロールだ。
ポクポクと軽やかにひづめの音を響かせる、大きな栗毛のサラブレッド。高さ2・5メートルほどから見下ろす警察官を乗せている。
11月中旬の午前8時前、彼らは京都市左京区の上高野交番に着くと、大通りの前で登校する児童らを見守り、警察官が「気をつけてね」と声をかけていた。
道路交通法上、馬は公道では軽車両として扱われるが、記者は見慣れない光景に目を丸くした。
だが、子どもたちは慣れた様子。「おはようございます!」と馬の方へあいさつして、ランドセルを揺らして駆けていく。自動車の運転手らも、せいぜい「ちら見」するだけ。
横断歩道のそばで旗を持って立っていた保護者(50)は「朝の風景の一部です」と教えてくれた。
馬は京都府警地域課に所属している。平安京への遷都から1200年を記念して1994年に創設された「平安騎馬隊」で働いている「小倉(おぐら)号」(オス、19歳)。金色のたてがみが特徴だ。
実は「転職組」、デビューまでの経歴は
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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