文・魚住あかり、写真・相場郁朗
空がどこまでも広がり、思わず深呼吸したくなる。若者たちがシャボン玉で遊ぶ秋の高原には、地元の住民たちが長い間大切に守ってきた、無数の白い穂が揺れる。
車を降りてまず目に飛び込んできたのは、ふわふわした白いものに覆われた丘陵地だった。面積125ヘクタール。東京ドーム26個分という広大な高原に視界を遮るものはなく、白銀の景色が一面に広がる。
高原を覆うふわふわの正体は、一帯に広がるススキだ。大人の背丈より高く、綿毛のような穂が揺れている。「初めて見たときは、ヨーロッパの景色みたいだと驚きました」。静岡県東伊豆町観光協会の青嶋優太郎さん(29)は話す。ススキが見ごろを迎えるのは、毎年10月ごろから。白い穂が枯れ始める10月下旬には、黄金色に染まる高原を見ることができるという。
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ススキ野を管理するのは地元…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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