高松の赤ちゃん遺棄事件、1人は男児で出生後に死亡 2人は性別不明

土居恭子

 高松市のアパートの押し入れから3人の赤ちゃんの遺体が見つかり、風俗店従業員の女が死体遺棄の疑いで香川県警高松北署に逮捕された事件で、1人の性別は男で、生まれた後に死亡していたことが司法解剖でわかった。

 残り2人の赤ちゃんの遺体は、腐敗が進んで性別はわからず、署は3人が別々の時期に生まれた可能性があるとみて調べを進めている。

 署は14日、高松市番町4丁目の風俗店従業員、山下あゆみ容疑者(35)を自宅アパートの押し入れに赤ちゃん1人の遺体を遺棄した容疑で逮捕し、発表した。「亡くなった赤ちゃんを押し入れに隠したことに間違いない」と容疑を認めているという。

 遺棄したのは昨年6月下旬ごろとされ、遺体の大きさは約45センチで、タオルにくるまれ、ポリ袋に入れられた状態だった。署がこの遺体を15日に司法解剖した結果、生まれた後に死亡したと判明したが、死因はわからなかったという。

 署によると、14日の自宅への捜索で、押し入れからはほかにも別々のポリ袋に入れられた赤ちゃんの遺体2体が見つかった。いずれも腐敗が進んで一部白骨化し、司法解剖でも性別や死因は分からなかった。遺体の状態から、山下容疑者は「3人とも自分で産みました」と供述しているという。

 端緒になったのは昨年10月、署に「女性が分娩(ぶんべん)した乳児を遺棄したと言っていたと聞いた」との情報が寄せられたことだという。山下容疑者はアパートに1人暮らしだった。(土居恭子)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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