高校ダンス部の全国一を決める「第12回日本高校ダンス部選手権(スーパーカップダンススタジアム)」の全国大会出場をかけた近畿・中国大会が31日、開幕する。昨年の全国大会スモールクラス(2~12人)で初優勝した羽衣学園高校(大阪府高石市)ダンス部は、満を持してビッグクラス(13人以上)に初挑戦。部員たちは「斬新な作品で臨みたい」と、猛練習に励んでいる。
「大人数のビッグクラスに挑みたい」。3年生の発言に、1、2年生は戸惑った。スモールクラスでの栄冠に憧れた1年生が今春、24人も入部したことから、「念願がかなう」と実感しての発言。ミーティングを重ねるうちに熱意が伝わり、戸惑っていた後輩たちも全員が納得した。
「勝手知ったる」スモールクラスで2連覇を目指すのではなく、ビッグクラスという新たな舞台で挑戦者として“羽衣学園パワー”を発揮するとの思いで、部員が一丸となったのだ。
創部6年と歴史が浅く、部員のほとんどがダンス初心者。全部員35人で挑む今回の作品のテーマは「マーメイド(人魚)」だ。場面展開とカラクリなどの面白さを重点に、水中で演技しているようなパフォーマンスが見どころという。
リーダーの和田有羽(ゆう)さん(16)=2年=は「振り付けや構成などに試行錯誤した。全員の動きや気持ちをまとめるのに苦労の連続で、まだ修正していかなければならない部分があります」と打ち明ける。作品づくりの過程で衣装に変化を加え、表現力も重視。一人一人の個性を生かし、笑顔だけではなく、さまざまな表情で“羽衣らしさ”のアピールを目指す。
福田琴子さん(17)=3年=は「(ビッグクラスへの挑戦は)念願だったとはいえ、後輩を巻き込んだ責任は重大。全員の士気を高めるために共通理解と一体感は不可欠で、本番直前まで妥協はできません」と気を引き締める。
今回のクラス変更を他の競技に例えると、ソフトボールで優勝したチームが野球に挑戦するようなもの。顧問の隈井敦子教諭は「心身ともに苦労は必至。覚悟を決めた限りは、悔いの残らないよう全力で頑張ってほしい」とエールを送る。
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近畿・中国大会は31日~8月2日、神戸市中央区の神戸文化ホールで開かれ、7府県から、ビッグクラスに73チーム、スモールクラスに76チームがエントリーしている。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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