7月1日から、高校生の就職活動の求人情報が公開される。大阪府は今年度から、選考開始時点での応募先を「1人1社」とするルールを改め、2社までの応募を認める。生徒や企業からは、期待の声があがる一方、新制度の定着には課題もありそうだ。(加藤あず佐)
14日、大阪市内で開かれた高校生向けの「職業体験イベント」に、就職を検討している生徒ら約120人が参加した。府内を中心に20社が出展。各企業の採用担当者が、建設資材や職場の制服などを見せながら、仕事内容を説明した。
府内の通信制高校3年の女子生徒(18)は、複数の企業ブースを回った後、「人材サービスと音楽業界の企業を2社受けたい」と話した。業種は全く異なるが、「視野を広く持ち、本当にやりたいことや、自分の強みを伸ばせそうな会社を見つけられたら」と意気込んだ。
高校生の採用制度は都道府県ごとに決められている。厚生労働省によると、大半が就活スタート時点の応募を「1人1社」に縛るルールを50年以上続けているとされる。大阪府は今年度から、9月の選考開始から2社に応募できるよう、条件付きで認める。求人には、企業が高校を選んで出す「指定校求人」と、全国の高校に出す「公開求人」があるが、公開求人で企業側が併願を認めた場合、2社まで応募できるようになる。
1人1社制は、内定辞退を避…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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