高校駅伝の強豪として知られる私立大牟田高校(福岡県大牟田市)の駅伝部監督を務める50代の男性教諭が、部員に体罰をしたとして、今月1日付で解任されていたことが同校への取材で分かった。同校はほかの部員に対する体罰についても調査している。
同校や県によると、教諭は昨年8月、長野県内の合宿先で部員同士が口論になった際、そのうち一人の当時3年生の男子生徒を自分の部屋に呼び出し、顔面を複数回平手打ちした。部員は顔面打撲のけがを負ったという。
教諭はその後、生徒と保護者に謝罪したが、学校には報告していなかった。今年2月下旬、県に情報提供があり、連絡を受けた同校が部員に聞き取り調査やアンケートを実施。複数の生徒から昨年8月の体罰に関し情報が寄せられ、教諭も殴ったことを認めたという。
同校は「体罰があったことは許されない。真摯(しんし)に受け止め対応していく」と説明。教諭は学校の授業など業務を続けているが、同校は今月下旬までに何らかの処分を検討するとしている。
同部は全国高校駅伝競走大会に40回以上出場し、優勝5回の強豪。直近では2020年に出場し、8位に入賞した。教諭は06年から監督を務めていた。(豊島鉄博、高木智子)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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