「この3年間、いったい何個のお弁当を作ったんだろう?」
1月12日の朝、関東地方に住む40代の主婦「えみまる」さんは、弁当を作り終えて、考えた。
高3の長男のために弁当を作るのは、この日が最後。
作った弁当は毎回スマホで撮影していたので、数えてみることにした。
2020年6月から始まり、この日の分も含めて310個。
思った以上に多くて、「我ながらよくがんばったな」と思った。
◇
長男の高校入学はちょうどコロナ禍の始まりと重なり、登校できるようになったのは6月になってから。
しばらく学食が休みだったこともあり、弁当を持たせることにした。
夫のために作ることもあったので、初めてというわけではない。
それでも毎朝5時半に起きて作るのは大変だった。
前の晩のおかずをそのまま入れたり、ミートソースが残っていれば卵とまぜてアレンジしたり。冷凍食品を使うこともあった。
それでも、弁当の色合いにはこだわった。
自分が学生だった時、母が作ってくれる「三色弁当」が好きだった。
ご飯の上にそぼろ、たまご、ピーマンを乗せたものだ。
弁当箱のふたを開けるたびに自分が感じていた「今日もおいしそうだな」という気持ち。
食べる前から感じる喜びを、我が子にも味わってもらいたいなと思っていた。
最後に作った弁当は
学校がある日でも、毎日作っ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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