2023年9月末をめどに全面閉鎖の方針が決まっている日本製鉄瀬戸内製鉄所呉地区(広島県呉市)の陸上競技部が、21年ぶりに元日の全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)への出場を決めた。最後の年に成し遂げた快挙。メンバーは「集大成の思いで走りたい」と練習を重ねている。
「奇跡に近いタイムが出た。全国切符を得るための意地の走りだった」。同部の主務、久藤(くどう)彰さん(46)は振り返る。
全日本駅伝の予選を兼ねた11月15日の中国実業団駅伝で、7区間すべてで目標タイムを上回る力走を見せた。全日本の出場枠は5チーム。9チーム中、6位の「ホシザキ」に7分44秒の大差をつけ、4時間16分50秒でゴールした。「元日に絶対に出るという強い気持ちがあり、全員120%の力を発揮できた」と久藤さんは言う。
創部は、同社の前身、日新製鋼…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル