冨田悦央
鹿児島県は27日、出水市の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザを確認したと発表した。採卵鶏を約47万羽飼育する大手養鶏場で、同日朝から殺処分を始めた。同県では過去最大規模の防疫措置となるため、県は初めて自衛隊に災害派遣を要請し、合同で作業に当たっている。
同県内では今季3例目。農林水産省によると全国では今季19例目で、うち九州では宮崎県と合わせて4例目。26日に出水市野田町の養鶏場から県に通報があり、27日に遺伝子検査で鳥インフルエンザ(H5亜型)の陽性を確認し、高病原性の「疑似患畜」と判定された。
県内の発生農場はいずれも出水市にあり、それぞれ2キロ余りずつ離れている。各養鶏場から半径10キロ内の養鶏場計109カ所(飼育数約525万3千羽)で鶏や卵の移動などが制限される。(冨田悦央)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル