パソコンを使って車の電子データを抜き取り、エンジンを起動させて高級車を繰り返し盗んだとして、兵庫や千葉など4府県警の合同捜査本部が窃盗の疑いで、住所不定、無職、原田豊之容疑者(42)ら男女6人を逮捕・送検し、うち5人が起訴されていたことが8日、捜査関係者への取材で分かった。合同捜査本部は約200件の犯行(被害総額5億円相当)を裏付け、近く捜査を終える。
捜査関係者によると、6人は平成28年4月~昨年5月、12都府県のマンションや民家の駐車場で、トヨタのレクサスやランドクルーザーといった高級車を物色。ピッキングでドアを解錠した後、ハンドル付近のコネクターに特殊機器を差し込み、パソコンと接続させた上で車の電子データを抜き取り、エンジンを起動させていた。
盗んだ車はアフガニスタン人のブローカーを通じ、海外へ売却。リーダー格とみられる原田被告がほかの5人に現場の見張りや車の運搬を指示していた。不正に得た金は6人で分配し、遊興費や覚醒剤の購入費などに充てたとみられる。
兵庫県警は昨年6月、大阪府内で日産のスカイライン1台(時価500万円相当)を盗んだ疑いで原田被告を逮捕。背景に窃盗グループの存在があるとみて、捜査を進めていた。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース