警視庁は4日、自営業の合田圭容疑者(32)=東京都日野市平山6丁目=ら男3人を詐欺容疑で逮捕し、発表した。同庁によると、合田容疑者は東京、大阪、福岡など7都市に拠点を置く特殊詐欺の受け子グループのトップとみられる。
同庁が立件した特殊詐欺事件で、合田容疑者らのグループが関与したとみているのは、今回の事件を含め14都府県で2017年以降に64件(被害総額約1億6千万円)に上るという。
他に逮捕されたのは、自営業松井康友(26)=東京都昭島市福島町=と無職萩野英樹(30)=住所不定=の両容疑者。合田、松井の両容疑者は容疑を否認し、萩野容疑者は「上からの指示でやった」と認めているという。
組織犯罪対策4課によると、3人は別の人物らと共謀して18年12月、大阪市の無職女性(当時86)宅に孫をかたって電話をかけ、「仕事で出す小包の宛先を間違え、中に支払書類を入れてしまった。今日中にお金が必要」などとうそを言い、1500万円を詐取した疑いがある。
同課は、松井容疑者が各グループが集めた金を合田容疑者に届ける役、萩野容疑者は受け子の指導役だったとみている。警視庁などは17年12月以降、合田容疑者の配下とみられる30人あまりを詐欺などの容疑で逮捕した。だまし取られた金は暴力団の資金源になったとみて調べている。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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