神奈川県警監察官室は10月31日、特殊詐欺グループに関与し高齢男性からキャッシュカードを盗んだとして、県警が窃盗の疑いで県警第1交通機動隊所属の巡査、蕪木紀哉容疑者(24)=横浜市南区六ツ川=を逮捕したと発表した。容疑を認めている。
逮捕容疑は同月7日、同県横須賀市に住む1人暮らしの80代無職男性からキャッシュカード2枚を盗んだとしている。
同室によると、同日午後5時40分ごろ、県警横須賀署の刑事課員を名乗る男から男性の自宅へ「振り込め詐欺の犯人が、あなたの口座から不正に現金を引き出した」「これから刑事課の者を行かせる」などと嘘の電話があり、同6時10分ごろに蕪木容疑者が男性宅を訪れた。蕪木容疑者は男性にキャッシュカード2枚を封筒に入れるよう指示し、隙を見て別の封筒にすり替えてカード2枚を盗んだとみられる。
同室によると犯行当日、横浜市都筑区内のコンビニエンスストアに設置されたATM(現金自動預払機)で男性の口座の1つから3回にわたり、現金50万円が引き出されていた。コンビニ周辺の防犯カメラを調べたところ、蕪木容疑者の関与が浮上したという。県警の警察官が特殊詐欺グループに関わったとして逮捕されるのは今回が初。県警は10月を「特殊詐欺撲滅対策推進強化月間」としていた。
寺沢陽公同室長は「警察官として、言語道断の行為であり、誠に遺憾」とのコメントを発表した。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース