自宅を担保にお金を借り、死後にその土地と建物を売却して返済する融資商品が、被災地で注目を集めている。「リバースモーゲージ」と呼ばれ、手元に潤沢な資金がない高齢者でも住宅再建がしやすいためだ。災害に見舞われた時の公的支援を補完する仕組みとして、一考の余地があるかもしれない。(阪田隼人)
昨年7月の西日本豪雨による水害で約5500棟が全半壊した岡山県倉敷市。大きな家屋被害を受けた真備町地区の無職松田久由さん(67)は、自宅が2階まで浸水して住めなくなった。加入していた保険は水害補償の対象外で、県が民間賃貸住宅を借り上げて提供する「みなし仮設住宅」での生活を余儀なくされた。
でもその1年後、元の土地に自宅を再建。松田さんは「リバースモーゲージのおかげで戻ることができた」と振り返る。松田さんが利用したのは、60歳以上を対象にした住宅金融支援機構の融資商品だ。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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