栃木県栃木市入舟町の栃木高校で3日、「栃高祭」が開かれ、一番の人気プログラム、水泳部の「栃高ウォーターボーイズ」が披露された。受験を控えた3年生7人も思いを込めた演技を見せ、3年間の活動に区切りをつけた。
コロナ禍の影響で栃高祭は2020、21年は学内だけの公開だった。今年は事前申込制で人数制限をし、体調確認を徹底したうえで、一般公開された。3年生には初めての「公演」だ。
「子供の頃から見にきていました。ここでウォーターボーイズをやるのが、栃高に進んで一番の夢だったんです。アイドルになれる瞬間ですから」と高久遥希(はるき)君は話す。3年生一人ひとりが選曲し、振り付けまで担当するのが伝統だ。
栃高は男子校。学園祭は女子高校生が校内に来てくれる数少ない機会だ。「近くの栃女(栃木女子高)や宇女(宇都宮女子高)からも来るんです」と高橋寛人君。「水上に舞う漢達(おとこたち)の姿をぜひご覧ください!」と書かれたポスターが校内に貼られた。約150人が集まったプールサイドには保護者のほかに、セーラー服姿もあった。
栃高ウォーターボーイズは今年で10回目。同校水泳部のOBで顧問の宮下諒教諭(33)は「僕らの時にはなかった企画」という。県南地域では旧・足利高校以来、2003年から続いている。3月まで足高で勤務していた宮下先生は「足高を離れてウォーターボーイズとも縁が切れたかと思ったのですが……」と笑顔を見せた。
足高のウォーターボーイズは…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル