大下美倫
兵庫県姫路市の県立高校が、2月にあった卒業式で、卒業生の男子生徒の髪形が校則にそぐわないとして、他の卒業生と同じ席に座らせなかったことが分かった。県教育委員会が28日、明らかにした。生徒は式の途中で自ら退場したという。県教委は「教育的配慮が十分でなかった」としている。
県教委による学校側への聞き取りによると、卒業式の前週にあった予行演習の際、この生徒は髪の毛が耳や襟にかからないようにとする校則に違反していたといい、学校側は式までに3回、髪を切るよう指導していた。
生徒は卒業式があった2月27日、髪の毛を編み込んだ「コーンロウ」にして登校した。髪の毛は耳や襟にかからないようになっていたが、学校側は校則で定める「高校生らしい清潔なもの」ではないと判断。体育館であった卒業式で、他の生徒とは別の2階の後方の席に座らせたという。
県教委は「なぜそのような髪形にしたか聞くなどして、どうしたら出席できるかともに考えられたらよかった」としている。(大下美倫)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル