「恋は恋でも鯉(こい)が好き」「鯉に捧げた我が生涯、一片の悔いなし」
広島カープのユニホームに踊る、きらびやかな文字や絵柄の刺繡(ししゅう)。ファンに人気のデコレーションユニホームをつくるのは、広島市中区宝町の畝(うね)刺繡店だ。畝幹雄さん(70)は、店主として製作に携わる。
岡山県出身で、幼い頃は阪神ファン。高校卒業後に広島市内の刺繡店に就職し、結婚を機に独立した。当初は、企業の制服にワッペンを縫い付ける業務が中心だった。
しかし2002年ごろ、阪神ファンが着るユニホームのド派手な刺繡に対抗心を燃やしたカープファンに言われた。「うちも負けてられん」
以来、多い年で1千着ほど製…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル