香川県三豊市の養鶏場で4日、鳥インフルエンザの疑いがある鶏の大量死が確認された。県は5日、遺伝子検査の結果、感染力の強い高病原性鳥インフルエンザ(H5亜型)が発生した疑いが強いと発表した。
陽性が確定したことを受け、県はこの養鶏場の33万羽の殺処分を始める。県は5日朝、国の特定家畜伝染病防疫指針に基づき、この養鶏場を中心に、半径3キロ以内を卵や鶏の移動制限区域、3~10キロ以内を搬出制限区域とした。
家畜の鳥インフルエンザは、2018年に香川県さぬき市の養鶏場で発生して以来となる。
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〈鳥インフルエンザ〉ニワトリやアヒル、ウズラ、七面鳥などの鳥類が感染するインフルエンザ。症状が比較的軽い低病原性と、致死率の高い高病原性がある。国内で家畜の高病原性鳥インフルエンザが発生したのは、18年1月に香川県さぬき市の養鶏場で確認されて以来。海外では、感染した鳥との密接接触による人への感染例が報告されているが、日本ではない。鶏卵や鶏肉を食べて感染した例は国内では報告されていない。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル