中央教育審議会会長を務めた慶応義塾の元塾長、鳥居泰彦(とりい・やすひこ)氏が1日午後3時55分、心不全のため東京都内の病院で死去した。82歳。通夜は5日午後6時、葬儀は6日午前11時、東京都港区南青山2の33の20、青山葬儀所で。喪主は長女で華道洗心流五世家元の鳥居茜月(とりい・せんげつ)さん。
鳥居氏は産経新聞の正論メンバー。平成5~13年に慶応義塾の塾長を務め、13~19年には文部科学省の発足に伴って旧中教審を含めた7つの審議会を整理・統合した新しい中教審の初代会長を務めた。会長時代の15年、教育基本法を全面改正して愛国心や公共心の涵養(かんよう)などを盛り込むよう求める答申をまとめ、文部科学相に提出。18年には教員の資質向上策として「免許更新制」の導入などを答申した。
交詢(こうじゅん)社理事長や日本私立学校振興・共済事業団理事長なども歴任。研究者としては経済発展理論や統計学が専門で、著書に「はじめての統計学」などがある。
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