豊平森
新鮮な野生のイノシシやシカの肉を使ったジビエ料理を楽しんでもらおうと、神奈川県伊勢原市の大山地域で「大山猪鹿(ジビエ)フェア」が初開催されている。日本遺産の「大山詣(まい)り」で知られる宿坊などが実行委員会を組織。ジビエを豆腐料理と並ぶ地域の特産品に育てようと、意気込んでいる。
大山のふもとに広がる自然豊かな大山地域では、古くから「鹿鍋」やイノシシ肉を使った「しし鍋」などの食文化があった。一方でこうした動物による農作物などへの被害が広がっており、有害鳥獣として捕獲された動物の有効利用のあり方が、各地で大きな課題になっている。
そこで、いただいた命を食材として大切に生かそうと、宿坊の13店と飲食店4店の計17店舗で、昨年12月下旬からフェアを始めた。近くにはジビエ用の食肉処理施設があり、主に大山で捕獲されたシカやイノシシの肉料理を地産地消で振る舞う。
店ごとにメニューは異なるが、イノシシの「牡丹(ぼたん)鍋御膳」やシカの「紅葉鍋御膳」、「猪(いのしし)シチューセット」、「鹿のミートソース」など、様々な料理を味わえる。
フェアを盛り上げようとのぼり旗や、イノシシとシカが仲良く鍋に入った姿をデザインしたおそろいの赤いエプロンも用意。実行委員長の武田安司さん(67)は「ジビエは低カロリーで高たんぱく。大山のジビエを多くの人に知ってもらい、来年も再来年もフェアができたら」と話す。
3月末まで。店によっては予約が必要。詳細は市のホームページ(https://www.city.isehara.kanagawa.jp/kankou_guide/docs/2022121400062/
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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