畑を荒らした鹿が収容される鹿苑(ろくえん)(奈良市)の特別柵の飼育環境をめぐる問題で、山下真知事は22日の定例会見で、「鹿の駆除の範囲を広げて行かざるを得ない」と述べた。これまで駆除が認められない区域の鹿が特別柵に収容されてきたが、その条件を見直し、収容数を減らすことで過密な飼育環境の改善につながるとの考えだ。
奈良の鹿は、合併前の旧奈良市一円の範囲で天然記念物に指定されており、奈良公園とその近隣は「保護地区」、その周辺は「緩衝地区」、さらに外側は「管理地区」となっている。管理地区は2017年以降、年180頭を上限に鹿を駆除できる。一方、「緩衝地区」では駆除ができないため、畑を荒らして捕らえられた鹿は特別柵に収容され、衰弱と過密状態が課題となってきた。
知事の発言は、駆除ができなかった緩衝地区の見直しを意図している。
「緩衝地区」の鹿を引き続き…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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