鹿児島県は2日、出水市の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザが疑われる事例が発生した、と発表した。PCR検査で陽性が確認されれば、県内では今季初の事例となり、この養鶏場で飼っている採卵鶏約2万3千羽の殺処分を始める。農林水産省によると、養鶏場での鳥インフルエンザは今季3例が発生している。
県は2日夜、対策本部会議を開き、対応を協議した。県によると、北薩家畜保健衛生所に2日午前、「死ぬ鶏が増えた」との通報が農協からあった。衛生所の簡易検査で、13羽のうち3羽の陽性を確認。いずれもこの日に死んだ鶏だった。
PCR検査の結果は3日早朝に判明する見込み。陽性と確定すれば殺処分を始めるとともに、この養鶏場から半径3キロ以内を移動制限区域、3~10キロを搬出制限区域とする。移動制限区域には17農場で約146万羽、搬出制限区域内には66農場で約339万羽が飼われている。
同県での発生は昨季、13件にのぼった。(宮田富士男)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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