九州電力川内原子力発電所1・2号機(鹿児島県薩摩川内市)の20年運転延長をめぐり、塩田康一知事は21日、運転延長を「了承する」と容認する考えを表明した。国の審査や専門家らの議論を通じて科学的・技術的な安全性は確認できたと評価した。
1号機は2024年7月、2号機は25年11月に運転開始40年の期限を迎える。九電は昨年10月に運転期間の20年延長を申請し、原子力規制委員会が今年11月、九電の特別点検などは適切で、将来的にも設備機能は維持できると判断し、20年延長を認めた。国内での認可は5、6基目。
運転延長に関しては、地元同意は必須とされていないが、塩田知事が延長について考えを示したのは初めて。塩田氏は記者団に「延長にあたっては安全性が一番重要」とした上で、「100%(の安全)は難しいが、専門家の意見を踏まえた上で判断した。今後20年の安全性は評価された」と話した。
塩田知事は20年知事選で初当選した際、運転延長について賛否に触れず、公約で「必要に応じて県民の意向を把握するため、県民投票を実施する」と掲げた。
しかし、原発に関する県の専…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル