鹿児島県出水(いずみ)市の大塚璃愛來(りあら)ちゃん(4)が死亡し、母親と交際する男が暴行容疑で逮捕された事件で、県の中央児童相談所は4日、県警による璃愛來ちゃんの3回目の保護の後に、母親に対して、もう一度保護されれば「一時保護」に踏み切ると伝えていたことを明らかにした。だが、4回目の保護の後も一時保護は見送られていた。
児相はこれまで、一時保護に踏み切るのは5回目に保護された場合と母親に伝えたと説明していたが、佐多士郎所長がこの日の会見で訂正した。一方県警は、4回目の保護の際に児相から母親に引き渡すよう伝えられたとしている。両者の説明が食い違っており、児相の対応が問われるとともに、改めて行政間の連携が不十分だったことが浮き彫りになった。
児相によると、璃愛來ちゃんは当時住んでいた同県薩摩川内市で3月21、28、29、4月2日の計4回、自宅近くの路上や駐車場で一人でいたところを薩摩川内署に保護された。4回目の保護の際は、児相職員が一時保護の準備をしている間に母親が現れ、自宅に連れて帰ったという。
佐多所長は会見で、いったん帰宅させた後に一時保護に踏み切るのは、子の生命・身体に危険がある時など限定的な場合で、その後も一時保護に踏み切れなかったと話した。
だが県警によると、2日夜に璃愛來ちゃんを保護した際、児相に一時保護すべき事案と連絡したが、児相から「母親に連絡を取って引き渡して下さい」と伝えられたため、迎えに来た母親に引き渡したという。
児相は4月10日にネグレクト…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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