関西人におなじみのパインアメの製造元、パイン株式会社(大阪市天王寺区)が、世界に1台だけの「パインアメトラック」を導入した。目指すはお菓子界の「ドクターイエロー」!
4トントラックのコンテナに大きく描かれた黄色のパイナップルと、「パインアメ」の赤いロゴ。商品のパッケージとよく似た外観だけでなく、ナンバーは「81・03」。「パインさん」のもじりだ。
3月下旬に完成した。写真を同社ツイッターに投稿すると、2千件を超す「いいね」がついた。「トミカ(のミニカー)で欲しい」「関東でも見られたら」など大きな反響を呼んだ。
滋賀県草津市にある同社工場からの製品輸送を外部委託から自社運行に切り替えたのがきっかけだ。「どうせなら」とラッピングトラックを新調した。
デザインを担当したのはアクリル画が趣味という開発部の井守真紀さん(43)。パソコンで四つのデザインを考え、社内での検討の結果、「一番親しんでもらえそう」なデザインに決まった。
実は、同社は1953年にもラッピングトラックをつくったことがある。荷台に大きなパイナップルと、輪切りのパインアメが載ったデザインで、井守さんも参考にした。ただ、このトラックはイベントでわずかに使われただけという。
井守さんの目標は「ドクターイエロー」だ。東海道・山陽新幹線の検査に使われる車両でめったに見られないため、「見たら幸せになれる」とネットなどでささやかれる。パインアメとは同じ黄色系だ。「見た人が笑顔になって、いつかそんな素敵な都市伝説もできたらうれしいですね」
パインアメトラックは現在は滋賀県内の工場と倉庫の往復に使われているが、同社は全国キャラバンや他府県への「遠征」も考えていくという。(関宏美)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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