日本パンダ保護協会名誉会長の黒柳徹子さんに、パンダと上野動物園の思い出を書面でインタビューしました。上野で生まれたパンダの名前を考える選考委員でもある黒柳さん。初めて出会った6歳の頃から振り返ってもらいました。
――黒柳さんとパンダの「出会い」は、6歳くらいの時だったといいます。
おじから、アメリカのお土産にパンダのぬいぐるみをもらいました。何よりも大切にしていたくらいで、いつも抱いていました。戦争中も常にリュックにしまって、背負って空襲の中を逃げていました。
パンダの魅力は、まん丸くて、どこから見ても可愛いところ。中国のものなので、なかなか中国にも行けず、1968年、わざわざロンドンの動物園まで見に行きました。
「チチ」という女の子です。「思ったより可愛い!」とうれしく思い、そこに、ロシアから「アンアン」というオスがお見合いに来ていて、超ラッキーで2頭を見ることができました。
海を越えた思い、米国で名乗った「私はパンダ研究家です」
――パンダが上野に初めてやって来たのは72年。中国からオスのカンカンとメスのランランが寄贈されました。
私が子どもの時から可愛いと…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル