黒煙と炎「なんちゅうことや」 ビデオ片手に走った街は

 スマートフォンもない時代に、阪神大震災直後から神戸市の全域を撮影した神戸市職員・松崎太亮(たいすけ)さん(60)。炎の海に包まれた街、傾いた高層ビル――。都市を襲った直下型地震の被害をおさめた希少な映像資料だ。震災の傷痕は25年後の今、どうなっているのか。松崎さんは当時の撮影現場を再び歩いた。

【動画】阪神・淡路大震災で映像を撮り続けた神戸市職員の松崎太亮さん。震災の傷痕は今…現場を歩いた=西田堅一、西村悠輔撮影(ナレーション:高橋大作)

 1995年1月17日午前5時46分、すさまじい振動と轟音(ごうおん)。神戸市須磨区のマンションの一室で、松崎さんは跳び起きた。

 当時35歳。広報課に所属し、市の広報番組の制作を担当していた。「外で何が起きているのか。とにかく記録しないと」。たまたま自宅に持ち帰っていた8ミリビデオカメラを手に取り、自転車で外に出た。

拡大する震災当時、松崎太亮さんが使用していたビデオカメラ=2019年12月4日、神戸市中央区、柴田悠貴撮影

 神戸市長田区西代通3丁目の県…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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