「お疲れ様でした」。優勝を喜ぶ部員たちを見て、平中亮太監督(38)の肩をポンとたたいた。「子どもたちは、これからの人生に自信がつきますね」と目を細めた。
長野県生まれ。高校は食物科、大学は家政学部へ進み、25歳で今の学校の家庭科教員に。学生時代はテニスに取り組み、野球の経験はない。だが9年前、平中監督から熱心に頼まれ、部長に就いた。平中監督は「子どもを大事に考えて、気配り、目配りができる人だから」と理由を明かす。
スケジュールや運営費管理などの裏方を一手に引き受け、ベンチでは選手のドリンクづくりなどに座る間もなく動き回る。…… 本文:583文字
朝日新聞社
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