楽しいシーンはリズミカルに、悲しい場面は哀感たっぷりに。緊迫する場面は、ピアノの中の弦を指で弾いて盛り上げる。音も色もない無声映画を、ピアノの音色で雄弁に彩っていく。
愛知県出身。音大でピアノを学び、都内の多目的ホールでイベント企画などを担当した。映画愛好団体のイベントで無声映画の伴奏をするうちに声がかかり、1995年にプロデビューした。
これまで伴奏した作品は国内外の700作以上。昭和初期まで主流だった無声映画は楽譜が残されていることがまれで、内容に合わせてイメージを膨らませ、即興で奏でる。映画の舞台となる土地の音楽を取り入れることもある。…… 本文:580文字 この記事の続きをお読みいただくには、朝日新聞デジタルselect on Yahoo!ニュースの購入が必要です。
朝日新聞社
Source : 国内 – Yahoo!ニュース