歌舞伎や文楽、能など伝統芸能の演者を養成する国立劇場の研修修了者では初めての人間国宝。それも異例の若さで選ばれた。歌舞伎の大向こうから「あおいだゆうっ」と声がかかる人気者だ。
舞台上手に三味線と並び、ドラマを伝えるのが竹本の太夫。よく通る渋い声で情感豊かに語りつつ、せりふをしゃべる俳優の個性や演じる型、意図をくみ、絡み合って演技を引き立てていく。「竹本は俳優さんをご覧いただく歌舞伎のための部品。芸術家というより職人です」と言い切る。
東京・伊豆大島の土産物屋に生まれた。チャンバラ好き少年の人生を決めたのは中2の歌舞伎初観劇だ。…… 本文:611文字 この記事の続きをお読みいただくには、朝日新聞デジタルselect on Yahoo!ニュースの購入が必要です。
朝日新聞社
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