宮城県気仙沼市の唐桑(からくわ)半島。東日本大震災で津波をかぶった後も壊さず残した納屋に陣取り、たばこをくゆらせながら、「塾」で学生らに震災体験と人生を語る。
自称「唐桑の不良おやじ」。旧唐桑町役場に就職して労組を立ち上げ、左遷されて退職した。様々な仕事をへて、震災時は廃棄物収集運搬業をしていたが、津波で作業車全20台と事務所を失った。
かわりに得たのは学生ボランティアとの出会いだった。かろうじて残った自宅や納屋の2階を無料開放し、のべ1万人が泊まった。近くでカエルのぬいぐるみを拾った学生が納屋を「カエル庵(あん)」と名づけ、塾の名前にもなった。…… 本文:606文字 この記事の続きをお読みいただくには、朝日新聞デジタルselect on Yahoo!ニュースの購入が必要です。
朝日新聞社
Source : 国内 – Yahoo!ニュース