中東の情勢が緊張の度を高めている。とりわけ米国とイランとの対立が深刻になってきた。
性急な行動は禁物だ。軍事衝突に陥りかねない危機を防ぐために両国は自制し、直接対話を始めるよう強く促したい。
新たな事件は先週、サウジアラビアで起こった。石油施設が爆撃され、サウジの原油生産の約半分が一時停止した。
急きょサウジ入りしたポンペオ米国務長官は「イランの攻撃だ」と断定し、「戦争行為だ」と述べた。真相が明らかでないなか、一足飛びに戦争を口にするのはあまりに危うい。
トランプ大統領は軍事行動には慎重だが、イランに「重大な制裁」を科すという。…… 本文:1,021文字
朝日新聞社
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