大戦後の国際秩序を主導してきた米国が、自国の利益のみを優先する行動を繰り返す。この難局をどう乗り越えて、多国間協調の未来をつなぐか。
ことしの主要7カ国首脳会議(G7サミット)の主題は、そこにあったといえる。議長国フランスのマクロン大統領は、会議の決裂を食い止める責任の重さに悩んだことだろう。
異例に短い「首脳宣言」が、難渋ぶりを映し出した。G7が世界に促してきた「自由貿易」は、言葉すらない。米政府が背を向ける気候変動対策は、最初から文書の枠外だった。
問題の核心であるトランプ大統領と、マクロン氏はあえて共同会見を開き、会議を締めくくった。…… 本文:1,019文字 この記事の続きをお読みいただくには、朝日新聞デジタルselect on Yahoo!ニュースの購入が必要です。
朝日新聞社
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