(論壇時評)超監視社会 承認を求め、見つける「敵」 ジャーナリスト・津田大介(朝日新聞デジタル)

 我々が暮らす今の社会では、個人を識別するデータに基づいた監視と管理が想定以上の速度で進んでいる。GPSや生体認証によって取得された個人の行動履歴が、企業のマーケティングや警察の捜査目的で我々の知らない内に利用される〈1〉のは序の口。グーグルやフェイスブック、アマゾンなどの米国のプラットフォーム企業は自ら収集した膨大な個人データに基づく便利なサービスを世界中に提供し、もはや国家の枠組みを超えた「帝国」的な存在として君臨している。米国外の先進諸国では、彼らの個人データ取得を規制する議論も出てきているが、ほとんど焼け石に水状態だ〈2〉。…… 本文:2,717文字 この記事の続きをお読みいただくには、朝日新聞デジタルselect on Yahoo!ニュースの購入が必要です。

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