群馬県長野原町の川原湯温泉で20日、下帯姿の男たちが湯をかけ合う「湯かけ祭り」があった。
温泉街は今春に完成予定の八ツ場(やんば)ダム建設に伴い高台に移転した。ダムは試験貯水が始まった昨年10月の台風19号で一気に満水となり、水をためた状態が続く。零下7度の冷え込みの中、伝統の奇祭は初めてダム湖を望む中で開かれた。
祭りは毎年大寒の早朝に催される。紅白2組の計50人が温泉街の一角で、「お祝いだ」と叫びながら、おけの湯をかけ合った。枯れかけた温泉に再び湯がわいたことを喜び、「お湯わいた」と湯をかけ合ったのが起源とされる。
ダム計画が浮上してから70年…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル