世界にとっては小さな一歩かもしれない。だが、日本バスケットボール界にとって大きな一歩を踏み出す2020年がやってきた。それを一番楽しみにしている男が、千葉にいる。
富樫勇樹。男子プロバスケットボール・千葉ジェッツふなばしに所属する日本代表選手だ。「ここ数年は、オリンピックを最大の目標にやってきた。その後のことは考えられない」
その東京五輪は、男子バスケットにとって、44年ぶりの晴れ舞台。体力や技術、経験ともに脂が乗った26歳で迎える。「日本での五輪は、もうないかもしれない。この年齢で迎えられるチャンスを最大限に生かしたい」と意気込む。
久々の五輪出場を決めた19年を「今後のバスケット界を左右するような重要な年だった」と振り返る。本場NBAで八村塁のドラフト1巡目指名など、様々な話題が発信されたバスケット界の中心に、富樫がいた。
1月の天皇杯全日本選手権決勝では、延長の残り3秒を切ってから富樫が逆転の3点シュートを決め、ジェッツが3連覇を達成した。2月には日本代表として戦ったワールドカップ(W杯)2次予選で、日本の13年ぶりのW杯出場を決め、開催国枠での五輪出場を引き寄せた。Bリーグではレギュラーシーズンで史上最高勝率を挙げてジェッツの2年連続準優勝に貢献。リーグ戦の最優秀選手に選ばれ、日本選手として初の1億円プレーヤーに。「チームとしても、日本代表としても、すごく充実した1年だった」
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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