首都圏を中心に不要不急の外出自粛が要請された28日、国内で1日の新型コロナウイルスの感染者数が初めて200人を超えた。前日の27日に初めて100人を超えたばかりだった。東京都で63人、千葉県で62人といずれも最多の数が確認され、大都市圏を中心に感染が急速に広がっている。
前日まで3日連続で40人台だった東京都の感染者は28日で計362人となった。この日確認された63人のうち、患者や医療従事者の感染が相次ぐ永寿総合病院(台東区)の感染者が29人含まれるという。千葉県東庄町の障害者福祉施設では58人が感染したほか、県内初の死者も確認された。
大阪府でも新たに15人の感染を確認し、府内の感染者は計191人となった。兵庫県姫路市では、感染が確認されていた70代の男性が亡くなった。職員や患者らに複数の感染が確認されている同市の精神科病院「仁恵(じんけい)病院」に入院していた患者という。奈良県では女性2人の感染が確認され、このうち30代女性は大阪府の職場に勤め、感染がすでに確認されている千葉県の男性と接触していた。食べ物の味がしないなど、味覚・嗅覚(きゅうかく)障害が表れていたという。
沖縄県では20代と30代の女性2人の感染を確認した。20代女性は留学先の米ニューヨーク州から台湾経由で23日に帰国していた。30代女性は、感染が確認された30代男性の濃厚接触者だった。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル