福島県では川の氾濫や土砂崩れなどが相次いだ。伊達市では12日に阿武隈川が氾濫し、梁川町東塩野では阿武隈川の堤防南側に立つ住宅の1階部分が水没。近くの駐車場に並ぶ車は、水面から屋根だけが出ていた。
同市梁川町五十沢では、堤防からあふれた濁った水が、国道349号から付近の住宅や田んぼに流入した。堤防の近くに住む男性(81)は「午後10時前、堤防が少し低い場所から水があふれ、道路が川のようになった」と証言する。
さらに「様子を見ようと外に出たら、道路は膝くらいの深さの急流になっていて歩けない状態。危険を感じた。自宅は床下まで浸水した」と緊迫した瞬間を振り返った。
氾濫から一夜明けた13日、国道は路肩が削られ、電柱が倒れたりガードレールが壊れるなどし、濁流の激しさを物語っていた。近くを通る道路はアスファルトが流され、寸断された場所も。堤防も流れ出た水に削られ、一部で無残な姿をさらしていた。
一帯は昭和61年8月の豪雨で阿武隈川が氾濫し、大きな被害を受けた過去がある。現場の様子を見に来ていた、伊達市内に住む製造業の男性(37)は「当時は堤防がなかったが、今回はその時よりもひどい。堤防がなかったらと思うと恐ろしい」と話していた。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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