親子らの銭湯などへの入浴を想定し、香川県が男女の混浴を禁じる年齢について、12歳以上から10歳以上への引き下げを検討している。浴場の設備や衛生上の基準を定めた条例改正の一環で、来年1月8日までパブリックコメントで意見を募っている。
県によると、12歳以上の混浴禁止を定めた現条例は1953年に施行された。年齢の根拠は資料が残っておらず、不明という。担当者は「一人で入浴できる年齢を考慮したのでは」と話す。
厚生労働省の要領には、「おおむね10歳以上の男女を混浴させないこと」とある。担当者は「風紀に必要」と言う一方、「あくまで指針」と話す。各都道府県が判断し、条例で定めているのが実情という。
全国的に10歳以上とする自治体が多く、近県の愛媛、徳島、高知、岡山の4県も10歳以上と規定。香川県には「(12歳は)思春期に入る頃で、不適当だ」と問い合わせもあるという。
条例の対象は、銭湯や旅館の日帰り入浴など。宿泊客のみに提供される家族風呂などのサービスには適用されない。
パブリックコメントは県生活衛生課まで、郵送、持参、ファクス、電子メールで提出する。詳細は県のホームページで。(尾崎希海)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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