神戸マラソンでは9回目の今回、「国際交流推進ランナー」として、神戸や大阪に駐在する外交官ら5カ国の9人が走った。
駐大阪・神戸米国総領事館領事のコリン・フィシャウィックさん(42)は、招待選手に迫るほどの実力のランナー。一般の市民ランナーとして参加した17年に続き、神戸マラソン2度目となった今回は、2時間35分台(速報)でゴールした。
平日は頻繁に、西宮・夙川の自宅から大阪・西天満のオフィスまでの約20キロをランニング通勤し、総領事館でスーツに着替えて仕事にあたるストイックな「走る領事」だ。
和歌山県すさみ町でALT(外国語指導助手)として働いた経験があり、日本語は堪能。外交官としてはモロッコや中国での勤務を経て、2017年に領事として日本に着任した。
大会前、コースの印象を聞くと「前のランナーの背中しか見ていない」と答えていたフィシャウィックさん。今回の走りを振り返って「今年は大阪でG20(主要20カ国・地域首脳会議)があるなど忙しく、練習に集中するのが難しかった。前回より1分遅くなったけれど、年をとったことを考えると悪くない」と、笑顔だった。(滝坪潤一、足立優心)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル