いよいよ東京五輪・パラリンピックの年が始まった――。年末年始の休みが明けた6日、大会組織委員会など準備にあたる人たちが仕事始めを迎え、200日後の五輪開幕に向けて「歴史の一ページを書こう」と気を引き締めた。多くの官公庁も業務を始めた。
「遠く感じた2020年が来て、アスリートたちの晴れ舞台を完璧なものへと仕上げるために、より一層引き締まる思いです」。大会組織委員会の職員は6日朝、そう話した。大会運営の準備に携わって約5年、抱負は「挑戦」だ。世界に誇れる日本をアピールしたい、と意気込む。
組織委の森喜朗会長ら幹部は同日、東京都江東区の富岡八幡宮を訪れ、大会の成功を祈願した。「さあやるぞ」。そんな気持ちで新年を迎えたという森会長は悪化する米国とイラン情勢に触れ、「世界が平和でないといけないと五輪で示す、確認する大事な大会になる」と語った。
大会をめぐっては、真夏の暑さや都心の渋滞への対策、海外からの選手・観客の受け入れなど多くの課題がある。武藤敏郎事務総長はこの日朝、3千人を超える組織委職員にメールを送った。14年1月の発足当初は44人。「この組織は昆虫のように変態を続けるのだと言ったことがあります。例えばアゲハ蝶(ちょう)が卵から幼虫、次にさなぎになり最後は蝶となって飛び立つように」と例えた。
武藤氏は大会のコンセプトに「…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル