那覇市の金城米子さん(89)は、26日からサイパンへ旅に出る。今年で最後となる南洋群島の戦争犠牲者の慰霊墓参だ。75年前に父が命を落とした島で、若い世代に知ってほしいことがある。旅には、孫と2人のひ孫も同行する。
第1次大戦後に日本の委任統治領となったサイパンには、多くの沖縄出身者が暮らしていた。金城さんの父・伊禮(いれい)熊雄さんは沖縄の伊是名島から渡り、製糖会社で働いた。1930年、島で金城さんが生まれた。
「のんびりしてね。潮干狩りもあった。学校が終わったら、みんな駆け足で行って、とるのに夢中になった」。金城さんは、サイパンでの子ども時代をそう振り返る。
だが、太平洋戦争で一変した。…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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