「子どもの未来」をあらゆる角度から深堀りするTOKYO MX NEWSの特集コーナーです。今回は、公立校でありながら大胆な学校改革を進める東京・千代田区の麹町中学校に注目しました。服装の指導や定期テスト、さらにクラスの担任制度といった「当たり前」をなくした学校です。子どもの自律を促す教育現場を取材しました。
独自の教育論を語るのは千代田区立麹町中学校の工藤勇一校長です。斬新な発想で数々の「改革」を行っています。麹町中学校では定期テストを廃止する代わりに、生徒の学習理解を深める小テストを頻繁に行っています。試験で悪い点数だった場合には再試験が用意されていますが、挑戦するかどうかは生徒自身が判断します。これにより、生徒は理解が足りない部分や苦手な科目に絞って自主的に勉強するようになったと工藤校長は話します。
生徒の自主性を育むためにやめたのは定期テストだけではありません。宿題や服装頭髪の指導、さらには複数の先生で生徒を見るため、1人の先生がクラスを受け持つ担任制度といった「当たり前」も廃止しました。
さらに、麹町中学校では去年から数学の授業に限って、黒板の前に先生が立って教える授業を廃止しました。全員一緒の授業を廃止する代わりに、タブレット端末を配布し、生徒それぞれの学習スピードに合わせた問題を解いています。
工藤校長はこれからの時代に必要なのは学校側に決められた「当たり前」をこなす力ではなく、分からないことを理解するために何が必要か考える力だと話します。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース