北関東を中心とした農畜産物窃盗事件を捜査している群馬県警は12日、出入国難民法違反(不法残留)容疑で逮捕していたベトナム国籍の13人のうち21~39歳の男女5人について、同法違反(在留カード偽造)や道路交通法違反(無免許運転)の容疑で再逮捕した。埼玉県警も同日、うち男1人を営利目的略取と逮捕監禁の疑いで再逮捕した。両県内で計800頭以上の豚が盗まれており、両県警は窃盗事件との関連も調べている。 一方、残りの男女7人は13日にも東京出入国在留管理庁に身柄を引き渡された後、強制送還される見通し。 群馬県警に再逮捕されたのは、レ・ティ・トゥン(39)やフォン・ヤン・タイ(35)ら5容疑者=群馬県太田市。埼玉県警に再逮捕されたのは無職、ボ・ホワイ・ナム容疑者(35)=同。 トゥン容疑者ら4人は10月26日夜、太田市内にある自宅貸家内で在留カードの資格欄に「技術・人文知識・国際業務」などと記入し、自らの写真を貼り付けて偽造したとされる。タイ容疑者は同9日午後2時半すぎ、太田市内で普通乗用車を無免許運転した疑いがもたれている。ナム容疑者は同7日未明から同9日朝までの間、他1人と共謀し、さいたま市浦和区の路上で栃木県小山市に住むベトナム国籍の20代男性を乗用車に拉致し、太田市の自宅貸家に監禁したとされる。借金の返済を迫っていたという。 6人とも再逮捕容疑を認めているという。 群馬県警は他に無許可で豚を解体したとして、と畜場法違反容疑で別のベトナム国籍の男4人(うち1人は11日に釈放)を逮捕、埼玉県警も同容疑などで別の2人を逮捕し、豚を入手した経緯を調べている。 また、豚の解体や販売に関与したとみられる別のベトナム人グループも浮上しており、今回の6人再逮捕を含め、家畜窃盗事件を巡る一連の捜査は長期化しそうだ。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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