長野県のJAみなみ信州管内で、生け花やアレンジに使われる観賞用トウガラシの出荷が最盛期を迎えている。
JAは約20年前から続く国内有数の産地。花きの重点品目として生産を振興し、昨年は約22万本を出荷した。今年は57戸が栽培する。
出荷時期は8月の盆明けから11月上旬で、特に9月上・中旬が多い。栽培を始めて2年目の飯田市の農家、小島岩男さん(70)は今年、実が赤い「レッドフィンガー」と、黒くて丸い「コニカルブラック」の2品種を作る。小島さんは「赤いトウガラシは紅葉と同じ色で秋らしい。彼岸の飾りにも合う」と話す。
観賞用トウガラシは頻繁に水を替えずに2週間ほど観賞できる。JA農産課の林秀敏さん(47)は「大きな寒暖差が鮮やかな色を引き出す。個性的な姿を花束などのアクセントにして」とアピールする。(釜江紗英)
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