AI兵器「多くの国が興味」とカラシニコフ社長

シンギュラリティーにっぽん

 人間の判断を介さずに敵を殺傷できる「AI兵器」が現実味を帯びてきた。登場したら、戦争の姿をどう変えるのか。「命」への責任を誰が負うのか、見えなくならないのだろうか。(渡辺淳基

シンギュラリティー:人工知能(AI)が人間を超えるまで技術が進むタイミング。社会が加速度的な変化を遂げることを指すこともある。変化に伴って「見えないルーラー(支配者)」も世界に現れ始めている。

戦場の敵味方、判断はAI

 離れたところからコントローラーで自動モードを選ぶ。砲塔についたカメラが標的を探し始め、とらえるとモニター画面には瞬時に距離などさまざまな数字が表示された。次の瞬間、画面が揺れ、映し出された的が倒れていた。

 今年6月、モスクワ近郊で開かれた防衛装備の見本市で、ロシアの兵器メーカー、カラシニコフが紹介した無人戦闘システム「サラートニク」だ。会場には、実際にカメラを備えた砲塔や小型の無人戦闘車両「ウラン―9」も展示された。

 このシステムには人工知能(AI)が使われ、敵か味方か、難民かテロリストかなどを判断して攻撃する。有人の部隊とともに移動しながらの使用が想定されている。

 味方や民間人を誤射することは…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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